「明智小五郎が好きだったの。それで『明智小五郎って、どんな人?』って訊いたの。そうしたら『腕を切ったら、青い血が出てくるような人だよ』って言うのよ。そうしたら『うわぁ』って言ったら、『分かるのかい?』って言うの」

「それで『素敵じゃない。だって、ハンサムで知的で、腕を切ったら青い血が出てくるような人なんて』って言ったの。そしたら江戸川乱歩先生は『君の腕を切ったら、どんな血が流れるんだい?』っておっしゃるの。私は『はい、七色の血が出ます』って言ったの。そうしたら、『面白い、じゃあ、本当に切ってみよう』って言って、包丁を持ってくるように仰るの」

「あの人相でしょう…本当に切りかねないな、と思って。『お止めなさいまし。切ったら七色の虹が出て、目が潰れてしまいますよ』って言ったの。そうしたら『…キミ、一体いくつだい?』って訊かれるの。『はい、16です』と申し上げたら、『16でこのセリフかい…』って仰って、そこから交流が続いたの」